美学芸術学会

Main Content

学会誌『美学芸術学』バックナンバー目次


 

美學・藝術學 創刊号(1985)

  • 発刊の辞
  • 風景美の構造 ………金田民夫(1)
  • ランブール兄弟作『美しき時禱書』——第30葉周縁部解釈を巡って——  ………栗山守正(16)
  • ヘーゲル美学解読のための序章  ………松井泰典(42)
  • 雪間の草の春——わびの美と心の一考察——  ………吉村季志子(57)
  • 映画におけるシニフィアンとシニフィエ  ………辻本宗正(75)
  • H.−G.ガダマ−に於ける解釈学と美学——予備的概観——  ………佐原雄治(93)
      • 発行者:同志社大学文学部美学・藝術学研究室(第13号まで)

美學・藝術學 第二号(1986)

  • 自然科学的世界像と芸術  ………村田誠一(1)
  • ローマのヴィラ・マルタに集う人びと  ………勝國興(19)
  • 自然の合目的性と快の感情——『判断力批判』序論第六節の解釈——  ………西村壽人(41)
  • プッサンの自画像  ………清瀬みさを(53)
  • 対立・昇華・意匠——尾形光琳「紅白梅図屏風」の本質—— ………原田富士子(73)

美學・藝術學 第三号(1987)

  • 芸術の意味と存在——序論——  ………中川勝正(1)
  • 江戸狩野の変貌——桃田柳栄の出現を契機に——  ………橋本綾子(17)
  • 『夜警』——肖像画のポリフォニー——  ………越前俊也(36)
  • イヴ・クライン論——IKBの誕生—— ………奥村泰彦(57)
  • 蕪村詩画における多様性と統一性について ………竹村直美(75)

美學・藝術學 第四号(1988)

  • 中川重麗の美学  ………金田民夫(1)
  • 芸術作品の存在に関する一考察——第二次大戦後の美術をめぐって—— ………大森正一(13)
  • シューベルトの声楽曲における強弱法のコントラストについて  ………鵜川真(26)
  • 現代の芸術理解にみる受容者の役割り——受容美学的アプローチ—— ………伊藤美那子(49)
  • 伊藤若冲の絵画様式について——西福寺「仙人掌群鶏図」襖絵を中心に—— ………木村郁子(66)

美學・藝術學 第五号 金田民夫先生古稀記念号(1989)

  • 金田民夫先生の履歴と研究業績
  • 私の美学の歩み ………金田民夫(1)
  • 初源の意識へ——フィードラー補注—— ………郡定也(13)
  • 現代的表現一般を支えるもの  ………板倉壽郎(25)
  • ハンス・フォン・マレーの『マレー—レーンバッハ二人肖像画』(1863) ………高阪一治(40)
  • エルマン・ド・ランブール作『キリストのエルサレム入城』  ………栗山守正(56)
  • チャップリン映画の構造  ………辻本宗正(75)
  • ヘーゲルの思弁的生における<瞬時>  ………松井泰典(103)
  • 言説と作品の形式——アドルノの思考と作品理解との関係—— ………太寿堂真(116)

美學・藝術學 第六号(1990)

  • 十九世紀フランス絵画の一段面——アカデミスムという「制度」——  ………深田進(1)
  • ベックリーンとマレー——ベックリーンの『春のめざめ』をめぐって—— ………高阪一治(17)
  • 「綜合芸術の死」以後——後期シュリングと画家ルンゲ—— ………岡林洋(37)
  • レンブラント・1630年代の肖像画——レンブラント・リサーチ・プロジェクトの成果による報告書—— ………越前俊也(60)
  • 書評 金田民夫『日本近代美学序説』  ………村田誠一(77)
  • 書評 ハンス・ロベルト・ヤウス『美的モデルネのエポック変遷に関する諸研究』  ………今村美那子(83)

美學・藝術學 第七号(1991)

  • 金田民夫先生の御逝去を悼む  ………中川勝正
  • 雑器の美  ………大森正一(1)
  • リューベンスとカールトンの往復書簡  ………勝國興(17)
  • ランブール兄弟の「地獄」図について  ………栗山守正(43)
  • 慶長年間の料紙装飾における紙師宗二の役割  ………都築悦子(64)
  • 研究ノート シュリング「造形芸術の自然との関係について」(1807)  ………岡林洋(99)
  • 研究ノート アーサー・ウェズリー・ダウについて ………天野太郎(111)

美學・藝術學 第八号(1992)

  • アドルノにおける自然の美的経験について  ………村田誠一(1)
  • ミケランジェロの『フィレンツェのピエタ』研究序説——その製作年代と主題についての問い直し—— ………嶋谷昭彦(17)
  • 十九世紀後半のフランスにおけるジャポニスムの染織品——ミュルーズとリヨンの活動を中心に—— ………広瀬緑(37)
  • 研究ノート 「近代日本画」研究——下村観山の作品分析を端緒として—— ………柏木智雄(63)

美學・藝術學 第九号(1993)

  • 芸術とフェミニズム——バーバラ・クルーガー論—— ………北原恵(1)
  • カンディンスキーの芸術観——内面の響き—— ………雲林院圭子(26)
  • フィードラーにおける芸術的活動について ………井尻安泰(45)
  • 翻譯 「眼と精神」(ミケル・デュフレンヌ) ………郡定也
  • 研究ノート フィレンツェで最も小さなイコノグラフィー——ブルネッレスキのコンクール・パネルに配された極小レリーフ—— ………石田雅芳(74)

美學・藝術學 第十号 中川勝正先生古稀記念号(1994)

  • 中川勝正先生の略歴及び主要業績
  • シュライエルマッハーの『文体論』——初期解釈学思想をもとめて—— ………岡林洋(1)
  • ジョセフ・シマの沈黙 ………中村義一(14)
  • 1900年前後のハンス・フォン・マレーの評価 ………高阪一治(35)
  • イヴ・クライン論——その制作の一貫性をめぐって—— ………奥村泰彦(40)
  • レンブラントの『ダナエ』(Br.474)をめぐって ………光岡幸治(56)
  • ミルチャ・エリアーデにおける宗教と芸術の関り——聖の弁証法を中心に—— ………國松萌美(72)
  • 映画理論の歴史的展開——非叙述的映画と叙述的映画の問題を中心として—— ………橋本弘美(87)
  • 翻訳 「人はなぜ映画に行くのか?」(ミケル・デュフレンヌ) ………辻本宗正(105)

美學・藝術學 第十一号(1995)

  • 鎌倉時代の頂相——形式化への過程—— ………太田孝彦(1)
  • 聖像伝説(I)——「名所図会」にみる造像譚—— ………岸文和(33)
  • 画中詞の出現と絵巻物の展開——『道成寺縁起絵巻』成立まで—— ………秋山美津子(52)
  • 中国青花磁の東西交流 ………茶屋美奈子(73)
  • ロヒール・ファン・デル・ウェイデン作『ブラック三連画』の一考察 ………山本陽子(93)

美學・藝術學 第十二号(1996)

  • 主観の内なる自然の想起——アドルノにおける芸術と和解の問題に関する一考察—— ………村田誠一(1)
  • アレーナ礼拝堂フレスコ画におけるジョットの物語描写——「時点」の捉え方と描写の手法について——  ………小谷訓子(17)
  • ゴヤ《鰯の埋葬》考  ………佐々木和子(33)
  • マルク・シャガールにおけるユダヤ性——《アポリネール礼讃》(1911/12年)にみるカバラ的世界——  ………樋上千寿(49)
  • 土田麦僊が求めた日本画の革新 ——《三人の舞妓》図を中心として—— ………朴美貞(63)
  • 世阿弥の作劇についての一考察——『融』のモチーフを中心に—— ………内村修子(83)

美學・藝術學 第十三号(1997)

  • ボイスと川俣——反全体芸術について—— ………岡林洋(1)
  • ベネデット・ヴァルキのパラゴーネをめぐる一考察——パラゴーネの調停と「美術」概念の生成について——  ………清瀬みさを(11)
  • 受容理論の絵画への応用——W・ケンプの場合—— ………今村美邦子(24)
  • テクストとしての茶会——銘のはたらき—— ………宮嶋幸子(40)
  • 『本朝画史』の戦略——挿話にみる画人のイメージ—— ………松本直子(58)
  • フェルメール作《絵画芸術》をめぐる一考察 ………生島正也(74)

美学芸術学 第十四号(1998)

  • 洒落本に見る「通」のメディア——遊里と美術—— ………岸文和(1)
  • ランブール兄弟からヤン・ファン・エイクへ ………栗山守正(25)
  • 絵巻物はどのように享受されたか——酒井家旧蔵『賢學草紙』を手がかりに—— ………秋山美津子(41)
  • トポグラフィアとしての名所絵——江戸泥絵と都市の視覚文化—— ………佐藤守弘(59)
  • 朝鮮初期山水画論——《瀟湘八景図》を中心として—— ………盧載玉(75)
  • 特別寄稿 ヨーロッパの風景画の特質 ………エーリヒ・シュタイングレーバー〔勝國興訳〕(91)
      • 発行者:美学芸術学会/同志社大学美学及芸術学研究室(第29号まで)

美学芸術学 第十五号(1999)

  • 会所を飾った画家たち ——「荘厳の場」から「賞翫の場」へ——  ………太田孝彦(1)
  • ヤン・ファン・エイク作《ワシントン受胎告知》——床面図像の解釈に関する一試論——  ………鮫島正安(23)
  • ヴィラ・ジュリアにおける二様式の混在——サンガルロ派様式とミケランジェロ派様式——  ………小谷訓子(39)
  • 狩野永岳の水墨障壁画  ………松本直子(54)
  • 「契会図」についての一考察  ………盧載玉(73)
  • ダイアン・アーバスの「フリークス」写真に関する一考察  ………高橋千晶(87)

美学芸術学 第十六号(2000)

  • 文化主義の美学——ヴェルシュ「AESTHET/HICS」を手がかりに——  ………岡林洋(1)
  • ベルクソンのimage概念について  ………辻本宗正(15)
  • ミケランジェロ作『フィレンツェのピエタ』の主題解釈について——「苦しみの人」のテーマとの関係を中心に——  ………嶋谷昭彦(36)
  • 観光・写真・ピクチャレスク——横浜写真における自然景観表象をめぐって——  ………佐藤守弘(59)
  • 新薬師寺本堂の「場」——新しい仏堂の出現に関する試論——  ………國生知子(75)
  • 韓国における獅子舞の変容について——北青および鳳山タルチュムの獅子舞を中心として——  ………金仁姫(92)
  • コンスタンティン・ブランクーシの作品展示——一九三三年の個展を中心に——  ………濱田真由美(105)

美学芸術学 第十七号(2001)

  • 大岡春トが語る江戸時代中期の美術動向——『和漢名筆画手鑑』・『和漢名画苑』の同時代美術論——  ………太田孝彦(1)
  • A.キーファーの決定不可能性——哲学的視座から——  ………今村美邦子(33)
  • 展示空間における機能——宮城県美術館の展示空間と、ホワイト・キューブがもとめたもの——  ………和田浩一(50)
  • 中村大三郎の《婦女弄花》はどのように借用されたのか——《女人像》と《看星》における変容——  ………朴美貞(64)
  • 虎患払い獅子舞の変容——韓国・水営野遊および統営五広大の獅子マダンを中心に——  ………金仁姫(87)
  • 天啓期民間青花磁器と古染付に見られる絵付けの思想——吉祥から装飾へ——  ………葉文秀(105)

美学芸術学 第十八号(2002)

  • ヤン・ファン・エイク作《ファン・デル・パーレの聖母》——銘文中のDUAS CAPELLANIASの解釈について——  ………鮫島正安(1)
  • ミケランジェロ作『ロンダニーニのピエタ』の制作年代と主題について  ………嶋谷昭彦(17)
  • 浮遊と滲透の絵画——イヴ・クラインのモノクロームについて——  ………奥村泰彦(39)
  • 茶会における季節感の誕生  ………宮嶋幸子(59)
  • 「家族写真」の位相——家族の肖像と団欒図——  ………高橋千晶(79)
  • 近代における美術資料としての動物・植物写真集  ………中川馨(97)
  • 《菊の白露蒔絵調度》にみられる意匠主題の再検討——「菊慈童」説話を巡って——  ………森戸敦子(113)

美学芸術学 第十九号(2003)

  • 戦後ドイツ美術の展開——「新しいドイツの形象絵画」を中心に——  ………今村美邦子(1)
  • プルーストに於ける水辺と陸地の融合—ソンム河畔の風景を巡る考察—  ………荏原いずみ(20)
  • イタリア未来派「機械芸術宣言」の諸文脈  ………出村雅哉(37)
  • ヴェサリウス著De humani corporis fabrica libri septemの骨格図に見る解剖学と「死の舞踏」  ………土肥泰子(52)
  • 八田豊と芸術表現の拡張——紙素材の地域性とそれを越えるもの——  ………林泰子(70)
  • パノフスキーにおける技術作品の「本質的意味・内容」について  ………関竜司(85)
  • 戦後のフランスにおける女性の帽子の傾向——倫理的規範と美的要素の関係性——  ………平野大(101)
  • 「連花RENKA」と現代美術  ………丸尾尚子(119)

美学芸術学 第二十号(2004)

  • 「現存在」としての現代アート——ハイデッガー『存在と時間』への美学的問いかけ——  ………岡林洋(1)
  • 川口軌外《少女と貝殻》について——その画像と構図に見る西洋美術の理解——  ………奥村泰彦(20)
  • ヴィラ・マダマ——ラファエロのオリジナル・プランと二通の手紙—— ………小谷訓子(36)
  • 伝沖探容筆「因幡八景図」に関する一考察  ………山下真由美(60)
  • ノサム・ノグチ、レジャー研究の旅——広島のプロジェクトを中心に—— ………小橋祥子(81)
  • 白樺派の〈人生への欲望〉について考察する——芸術家評伝の「作品批評」を手がかりに—— ………亀井祐美(98)

美学芸術学 第二十一号(2005)

  • 印象主義の「印象」とは何か  ……… 伊達立晶(1)
  • 日本北方民族学・考古学と絵画——「クマ祭り図」の分析をとおしての問いかけ——  ……… 池田貴夫(16)
  • 《勝興寺本洛中洛外図》を読み解く——画中の少女を鍵として—— ……… 内村周(38)
  • 鉄川与助の教会堂における意匠的要素  ………和賀圭史(56)
  • ドラクロワの絵画におけるグランド・オペラの受容と変容  ………河合貞子(81)
  • 中世末期の降誕図における幻視文学の影響——『いとも豪華なる時祷書』二おける「キリスト降誕」と聖女ビルギッタの『啓示』—— ……木田沙弥佳(103)

美学芸術学 第二十二号(2006)

  • 明治時代のミケランジェロ受容年代史  ………中江彬(1)
  • ラスカの喜劇『魔女』の前口上と梗概を巡って  ………近藤直樹(22)
  • レンブラントの《アンスロとその妻》をめぐって ………光岡幸治(38)
  • 聖像破壊としてのミケランジェロの《フィレンツェのピエタ》破壊——イタリア宗教改革との関連から見た解釈—— ……… 嶋谷昭彦(60)
  • 徳川美術館所蔵《胡蝶の調度》の制作に関する試論——《初音の調度》との比較から—— ……… 森戸敦子(86)

美学芸術学 第二十三号(2007)

  • 居初家庭園にみる藤村庸軒の茶風と美学について  ………丸岡喜市(1)
  • 覚々斎の茶風——銘を手がかりとして—— ………千宗員(19)
  • 王悦之像再考——恋愛シリーズを手がかりに—— ……… 李柏黎(33)
  • リルケと青い花——手段としての詩作から目的としての詩作へ—— ………池田まこと(56)
  • アンドレ・ブルトンの小説と芸術論における抒情性の解明  ……… 宇多瞳(74)
  • 特別寄稿 唐代美術の普遍性とその由来 ………曽布川寛(89)

美学芸術学 第二十四号(2008)

  • 神奈備山のある古代山背の「眺め」の美学——神話的時空間の伝承と現前—— ………深田進(1)
  • 感得された“力——正智院蔵木造不動明王坐像の造形—— ………川野憲一(21)
  • シュジェールとサン=ドニ修道院の図像起源——サン=ヴィクトルのフーゴーによる「最後の審判」の解釈—— ………新井思郎(43)
  • 『教訓聖書』の成立とその寓意的解釈——オーストリア国立図書館所蔵『ウィーン二五五四番写本』におけるカインとアベルの図像—— ………木田沙弥佳(59)
  • ジョヴァンニ・ディ・パオロ作《天地創造と楽園追放》——図像解釈の試み—— ………峯近慶子(74)

美学芸術学 第二十五号(2009)

  • 野島康三の陶磁器写真——柳宗悦と富本憲吉のはざまにあって—— ………越前俊也(1)
  • 夫婦の記念碑——リューベンス作《聖イルデフォンソ祭壇画》の図像解釈—— ………芦刈歩(27)
  • 「長恨歌絵」の変容——奈良絵系《長恨歌絵巻》を手がかりに—— ………村木桂子(50)
  • マンテーニャ作〈夫婦の間Camera degli sposi〉——主題解釈に関する一考察—— ………池田郁(70)

美学芸術学 第二十六号(2010)

  • 西翁院淀看席における藤村庸軒の茶風と思想——庸軒の漢詩の考察から—— ………丸岡喜市(1)
  • 雪村周継と朝鮮絵画——《瀟湘八景図帖》(個人蔵)にみる李郭派様式の受容—— ………吉田智美(25)
  • ヘーゲル美学における風景概念についての一考察 ——「近代」との関係を顧慮して—— ………髙藤大樹(44)
  • ベンヤミンにおける美と仮象の問題——ゲーテ『親和力』解釈を中心に—— ………村上真樹(62)

美学芸術学 第二十七号(2011)

  • 円山応挙の写生と絵空事——登龍門図をもとに—— ………水谷亜希(1)
  • マンテーニャ作 サン・ジョルジョ城内礼拝堂祭壇画再考 ………小松原郁(20)
  • 森山大道『写真よさようなら』における表象批判について——暗室作業を手がかりに—— ………松浦葵(37)
  • 田中一村と海上派——呉昌碩に魅せられたものと《クワズイモとソテツ》——  ………森下麻衣子(55)

美学芸術学 第二十八号(2012)

  • 「芸術の終焉」再考——ドイツとアメリカの批評から—— ………今村美邦子(1)
  • ポエジーとリリスム——文学・絵画の境界なき時代の批評理論—— ………宇多瞳(16)
  • ガレの一八八四年以降の造形に関する考察 ………三谷史(36)
  • 朝鮮における西洋画法の受容——冊架画と四面尺量画法—— ………朴美蓮(63)
  • 雪舟筆《天橋立図》と「縮地の法」 ………太田孝彦(87)

美学芸術学 第二十九号(2013)

  • 文化交換の美学——独中両文化圏における歌への疎外を交換事例として ………岡林洋(1)
  • 『君台観左右帳記』と中国品第論 ………河野道房(21)
  • シュライアマハー解釈学における〈よりよき理解〉——「無意識」概念に即して—— ………桑原俊介(35)
  • 《餓鬼草紙》(京都国立博物館蔵)について——第五段の図像との関係を中心に—— ………井並林太郎(55)

美学芸術学 第三十号(2014)

  • 「もはや美しくない芸術」をめぐって——一九六〇年代のドイツのコロキウムから—— ………今村美邦子(1)
  • ダヴィッドの《セリジア氏の肖像画》における服飾表現と花形徽章 ………平野大(19)
  • メディアのなかの「家族写真」——明治安田生命テレビCMにみる家族イメージ—— ………高橋千晶(39)
  • ジゼル・ブルレの音楽美学における「音響形式」についての考察 ………舩木理悠(57)
      • 発行者:美学芸術学会(至現在)

美学芸術学 第三十一号(2015)

  • 北大路魯山人と金沢の築庭師・丸岡与三次——魯山人と金沢での体験と、丸岡与三次との軌跡から、彼の芸術観の一角に迫る—— ………丸岡喜市(1)
  • ピェール・ルヴェルディの詩論における主体とイメージに関する一考察  ………宇多瞳(29
  • 《江山楼観図巻》について——華北、江南系山水画との関係を中心に—— ………倪晋秀(47)
  • 三井親和の篆書作品について——その造形と評価に関する一考察—— ………根來孝明(67)

美学芸術学 第三十二号(2016)

  • 古楽LPレコード/CDのジャケット・デザインにみる歴史性の強調と脱歴史化 ………大愛崇晴(1)
  • 現代の芸術理論の可能性を求めて——「美術史の終焉」をめぐるいくつかのディスクール—— ………今村美邦子(29)
  • 斎藤百合子『日常性の美学』における「道徳的美的判断」に関する一考察——フランシス・ハチスン『美と徳の観念の起原』を比較の対象として—— ………外山悠(57)
  • オペラ《セロ弾きゴーシュ》におけるブレヒト的なものと林光の独自性 ………尾﨑一成(79)
  • ピュヴィス・ド・シャヴァンヌによるリヨン市立美術館階段室壁画装飾——図像プログラムに見る19世紀フランスの愛国主義—— ………尾形絵里子(113)
  • 観心寺聖像坐像の平安仏教美術史上の意義について——禅宗文脈を手がかりに—— ………松原瑞枝(157)

美学芸術学 第三十三号(2017)

  • 言語ゲーム的観点からみた川俣正《Sur la voie(道往き)》と近松門左衛門「道行き」との「家族的類似性」 ………岡林洋(1)
  • 「世界文学」理念か「像(イメージ)の連鎖」か——ヘーゲルの『東西詩集』受容についての一考察—— ………高藤大樹(31)
  • リルケの事物概念の変遷について——中期と晩年の作品を比較して—— ………池田まこと(57)
  • 久保田米遷と日清戦争——戦争画としての山水画制作をめぐって—— ………森光彦(81)

美学芸術学 第三十四号(2018)

  • ブラームスの《三つの間奏曲》作品一一七と歌曲との関連に関する一考察——《バラード》作品一〇との比較を通じて—— ………中村亮介(1)
  • フランシス・ベーコンにおける地の空間性について ………尹志慧(23)
  • ティツィアーノ作《聖ラウレンティウスの殉教》に関する一考察——スペイン宮廷におけるティツィアーノ受容の諸相—— ………森本奈穂美(39)
  • ピーテル・ブリューゲル《月暦図》連作の美術指摘位置づけ——ネーデルラントにおける月暦図から風景画への展開—— ………阪井葉子(61)
  •  高知県立高知城歴史博物館蔵《草花虫図》の花鳥画史における位置づけについて——描かれた禽鳥をてがかりに—— ………島村桂子(85)
  • 雪舟の典型的表現に関する一考察——《秋冬山水図》の造形的特質を手掛かりに——………汪文磊(111) 

美学芸術学 第三十五号(2019)

  • 現代の芸術理論の可能性を求めて——G・ベームの“像の論理”から—— ………今村美邦子(1)
  • 電子の歌姫との距離——ジゼル・ブルレの「声」の概念からみた「初音ミク」—— ………舩木理悠(27)
  • 河鍋暁斎筆《地獄太夫図》に描かれた救済——弁財天として描かれた地獄太夫を手がかりに—— ………大村菜生(49)
  • オディロン・ルドン《聖アントニウスの誘惑》——ルドンの画業における位置づけ—— ………橋本柚香(81)
  • ロラン・バルト『明るい部屋』における演劇と亡霊 ………折居耕拓(107) 

美学芸術学 第三十六号(2020)

  • ジュゼッペ・タルティーニ〈タッソのアリア〉の創作理念——『音楽論』第五章における「自然」概念を手がかりに—— ………大愛崇晴(1)
  • 沖一峨筆「江戸風景図額」の特質とその制作意図について ………山下真由美(27)
  • 《日吉山王垂迹神曼荼羅》の制作背景に関する考察——正源寺本の図像解釈を中心に—— ………坂口泰章(61)

美学芸術学 第三十七号(2021)

  • 一八世紀朝鮮絵画に見られる北宋山水画の影響について——姜世晃《披襟亭図》を手掛かりに—— ………朴株顯(1)
  • ボードレール「現代生活の画家」における「記憶」の絵画——ドラクロワに関する評論を手がかりに—— ………影山侑恵(21)